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味方へのコーチングについて

こんにちは、廣瀬コーチです。

今日はジュニア全学年の合同練習でした。
試合形式多めの練習でしたが、その中で気になったことが一つありました。
味方へのコーチング(声かけ)についてです。

私は常日頃言っていますが、少なくともゲーム形式の練習や
試合では、終わってしまったこと(ミス)についての
非難はゲーム中にすべきでないと思っています。

理由その1
そんな暇があったら、次のプレーに切り替えるべきだから
理由その2
非難された人の次のプレーが良くならないから
理由その3
そのミスはミスではなく、価値観の違いなだけの可能性があるから

理由その1について
トップレベルのゲームでは、たとえそれが誰かの単純なミスであっても
ゲームが続いている限り、終わってしまったプレーに対して費やす時間は
無駄以外の何物でもなく、その時間が多ければ多いだけ勝てる可能性が
どんどん下がります。
みんなは普段スクールでフットサルもやっているので、特に「切り替え」の
重要性について学んでいるはずです。サッカーは若干アウトオブプレーの
時間が長いとはいえ、その時間にポジショニングの修正、指示など
できることはたくさんあります。
逆に、言いたいことがあるなら、ゲームとゲームの合間には積極的に
意見交換をすべきです。ですが、実際には、ゲームが終わってしまうと
その後は雑談ばかりしているように見受けられます。

理由その2について
ゲーム当日にみんなのスキルが一気にアップすることはありません。
ということは、その日に勝つためにできることの最重要なこととして、
メンバ一人一人の能力を最大限に出すことです。
自分たちの能力はその日は変えようがないので、対戦相手、天気、ピッチ条件、
レギュレーション、レフリー、その他、すべてのことを考慮してゲームに勝つために
最善の方法を考えるべきです。
サッカーは人間がやるスポーツです。緊張もするし、落ち込みもする
乗っている時もあれば、怒っている時もあります。
どの状態の時が、選手が自分の能力を最大限に出せるでしょうか?
どんな声のかけ方なら相手が気持ち良く次のプレーをすることができるでしょうか?

理由その3について
子どもは特にそうですが、選手間で「誰が上で誰が下」のように勝手に決め付けて
いることが良くあります。これは大人でもありうることなので仕方がないとは
思いますし、チームの柱や主力選手とそうでない選手というのは当然別々に
存在するものです。
まず、その判断の仕方が要注意で、総合的には上の選手でも、ある部分(技術・能力)
では、その他の選手の方が上ということがあります。選手個々に特徴が違うので
当然です。いろいろな特徴の選手が一緒にプレーするからサッカーは面白いんです。
そうした事実を忘れて(もしくは気づかず)、決まった選手だけが責められやすい
という状況が、勝てないチームによくあります。
また、ミスにはいろいろな見方があります。ボールロストやパスミスなどが
よく責められやすいミスだと思いますが、パスは受け手と出し手がいて
成り立ちますし、スペースメイクする選手が必要な場合もあります。
そのように何人かの瞬時の判断のもとに成り立っているプレーに対して
明らかに誰のミスというのは、本来であれば判断するのはとても難しいことです。
にも関わらず、いつも、どのプレーでも責められる選手が決まっているというのは
非常におかしな現象です。

以上です。いつもいつもいつも言っていることですが、改めて書きました。
責められる選手やミスを擁護するだけの目的で、コーチがいつも
コーチングについて指摘しているのではないということがわかってもらえたと
思います。
コーチはベンチからミスについて責めることは滅多にしませんよね?
大きな声を張り上げている時は、切り替え、ポジショニング、気持ちの部分について
だけだと思います。それらはすべて次のプレーに対しての言葉です。
その理由は、コーチはすごく負けず嫌いなので、少しでも勝てる
可能性を高めるために、上記のような考え方を身につけてきたからです。
勝ちたかったら考え方を変えてください。

少し難しい言葉も使いましたが、プレーをしながら感情のコントロールを
するのも難しいことだと思いますし、何も言葉を発しないよりマシかもしれません。
すぐに改善できるとは思いませんが、少なくとも今一度、自分の言動を見つめ直して
欲しいです。
また、もしこのブログを読んでくださっている親御さんで、賛同いただけるようでしたら
次のゲームからご声援の中身についてもご一考いただけると、選手が能力のすべてを
出せることに近づくと思います。

以上です。