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6年生へ

2016年11月15日
日曜日は全日本の予選2日目お疲れさまでした。
廣瀬コーチです。
結果は残念でしたが、県内トップレベルのチームと戦えた経験は
今後のサッカー人生において、必ず意味があると思います。
試合に出場したしないに関わらず、です。

1日目、2日目のミーティング中に何度か伝えましたが
このチームは奇跡だと思います。
一学年で各ポジションに2人以上選手がいて、しかも大きく能力の差がない状況。
大げさかもしれませんが、切磋琢磨できるという観点からすれば
高校サッカーの強豪校やJリーグやFリーグのチームのようです。
この状況が出来上がったのはチーム全員のこれまでの頑張りの結果です。
ただし、そのデメリットとして、実力はあるのに公式戦の出場時間が限られてしまった
選手も多くいました。プロ選手ならば、プロなので自己責任でなんとかしなければ
なりませんが、まだ小学6年生の選手には過酷な状況だったと思います。

まだ伝わるかわかりませんが、少したくましい面も見られてきたので
信じて書きます。
今、この年齢で、試合に出場できない選手の気持ちを体験できたことは
今後の成長に絶対に活きてきます。
これからのフットボール人生で、より競技性が強くなり競争も激しくなると
思います。試合に出場できないという経験は世の中の選手がまず間違いなく
通る道です。その時に、
「監督が求めていることは何なのか?」ということをベースに
「ライバルに比べて自分の足りないところは何なのか?」
「チームのために自分の能力を活かせる部分、強みは何なのか?」
ということを冷静に、謙虚に分析できる、しようとする精神状況になれるからです。
そうなれば、一歩も二歩も早く先へ進めます。
私は、そのような経験を大学3年で初めてしたので、腐ってしまい
だいぶ時間を無駄にしました。

また、出場した選手も、今回のようにわかりやすく、自分が出場している背景には、
出場できない仲間がたくさんいるのだということを知れたことは良かったと思います。
絶対に忘れてもらいたくない事です。
そもそも、選手選考するのが我々でなく、異なるサッカー感を持った人であれば
試合に出る選手が違ったかもしれません。
選手間の能力差が縮まれば縮まるほど、大人に近づけば近づくほど
そうしたことは日常茶飯事です。
また、一番重要なことは仲間を思いやれるということです。
「チームメートとのコミュニケーション」が必須のフットボールにおいて、
仲間を思いやれることは選手の重要な能力だからです。(当然、人としてもです。)
今後、中学、高校とステージが上がっていけば、一人では到底通用しなくなって
きます。その時に、仲間とのコミュニケーションの重要度が今以上に高くなります。

なんとなく最後のメッセージのようになってしまいましたが
今年は、みんなの頑張りの結果であるMAGカップもまだ残っていますし
これからの長いフットボール人生を考えれば、卒業までの残り5カ月を
どのように過ごすかは、とても重要だと思います。
痛い敗戦からのほうが、人は成長できます。
まだまだ頑張っていきましょう!